算数科の現行学習指導要領改定の特徴として,「思考力・判断力・表現力の育成」がある。これは,OECDのPISA調査および,その枠組みの基本となった「コンピテンシーの定義と選択(DeSeCo)」が少なからず影響を与えている。キー・コンピテンシーの3つの枠組みの第1として,using tools interactively(道具をインターラクティブに使うこと)が挙げられた。社会・文化的,技術的ツールを相互活用的に活用する能力として,コンピュータなどのテクノロジーを使ったり,言語を使うことが要求されている。


 算数・数学科における,今後のICT活用を考える上で,コンピュータ等は,教師から子どもへ一方的に情報を与えるだけではなく,子どもに思考させ表現させるための道具として使うことが要請されている。


 小学校教員をめざす学生が,普段の授業で活用できるICT教材を作成することを通して,学習内容や授業構成について真剣に考えています。同時に,ICT活用力や態度を育成することによって,将来教壇に立ったときの基礎のひとつとなるよう願っています。

  • 16年1月18日
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