LOGOは,子どもの算数・数学学習のために作られたプログラミング言語である。アメリカのMITメディアラボにおいて,Papertが主任研究員となり,何人かの人工知能研究者によって開発された。人工知能用言語LISPを基にしており,リストの処理が可能な構造化プログラミング言語であるため,プログラマーをめざす大人の入門として使用されることがある。

 1980代になると,パソコン上で,「タートルグラフィックス」という画像処理機能が加えられた。タートルグラフィクスでは,初期状態として,画面中央にタートル(亀)が位置する。タートルは,ユークリッド幾何の「点」とは異なって,『言語によって動く』という属性があるため,「前へ 100」と言語入力(命令)をすると,向いている方向へ100ドット分進む。さらに,「右へ 30」と命令をすると,方向は右へ30°回転したものとなる。このように,進む距離に関する命令と,回転に関する命令を組み合わせて,言語入力することで,画面上にタートルの軌跡としての図が描画できる。   

                                

 タートルは静的というより動的なものであるため,子どもは,タートルを鉛筆や車のような物,あるいは自分の体に置き換えることができる。タートルに言葉で命令することは,自分がタートルになったり,タートルに命令する自分がいたりという分離によって,メタ認知が働きやすくなる。

 しかしながら、これらの命令で多角形を描くためには角度は外角を指定しなければならない。そこで、内角て指定するための、「辺は」「角度は」などの命令をボタンで配した教材を開発しました。本ホームページのプログラミング用教材からダウンロードして下さい。小学校の授業で、図形概念を形成する活動をさせます。

  • 16年1月18日
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